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馬上の楽園
地上の楽園は馬の背にあり。-コーラン

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DATE: 2010/02/14(日)   CATEGORY: ベル
わたしが馬たちにしてやれること
おとといアップしたベルの動画を見たある方から、メールをいただきました。

「凍った氷の上を歩くなんて、危なくないか。もしベルが突然何かに驚いて転んだりしたら、軽い怪我ではすまないのではないか」

と、ベルのこと(と、たぶんわたしも?笑)を心配してくださったのでした。

その方(Sさんとします)に書いたお返事は、もしかしたら同じように心配してくださったかもしれない他の方にもお返事になると思い、また、わたしの馬たちへのスタンスというか、馬のトレーニングについての考え方をお伝えできることにもなると思うので、こちらにも載せますね。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..

Sさん、

…おっしゃりたいことはよくわかります。こう言っても信じてもらえないでしょうが、わたしはこれでかなり慎重な性格で、基本的に危ないことはしないタチです。少なくともそれを凌ぐ確かな価値や理由がない限りは。

確かに馬は人間が聞こえない周波数の音を聞き、反応しますし、馬に限ったことではなく、犬でも猫でもライオンでも、相手が生きた動物である以上、「絶対大丈夫」はありえません。けれど同時に、馬は、精神的に病気の個体でもなければ「本当に何の前触れもなく突然はねる」ということはまずありません。その前に、無数の、いろいろな緊張や不安のサインを送っているものです。それを見逃すと、突然蹴られるとか突然跳ね飛ばされるということが起こります。ですから、その「事前のサイン」をしっかり察知し、対処していれば、そういう事故はかなりの確率で防ぐことができます。そしてもちろん、馬が驚きそうな事態や環境を人間が敏感に察知し、可能な限り予期しておくことも大切です。

また、馬は単独行動を嫌います。これは、怖いとき、驚いたときはなおさらです。ベルがわたしをリーダーとして受け入れているなら、驚いたとしても突然一人で走り出すのではなく、ビクッとしながらも、わたしと一緒にとどまります。もちろん、いつ何時でも絶対、とは断言できるものではないでしょうが、今までもそうでした。わたしの手が滑って農業用フォークがベルのお腹に当たったときも(怪我はありません…ご心配なく)、馬着を着せるときに金具が鉄のしきりにぶつかって突然鋭い音を立てたときも、大きな紙袋が突然風で飛んできたときも、ビクッとはしますが、少なくともわたしが傍らにいる限り、跳ねたり飛んでいったりはしないのです。それに、「突然大きな音」はある程度聞きなれています。除雪車の音、屋根の雪が大量になだれ落ちる音、鹿や狐や犬の遠吠え、すずめの群れが突然一斉に飛び立つ音。

凍った地面は、氷は今が初めてですが、11月にすでに放牧場はコチコチでした。起伏のある放牧場が凍ったら、こんなに足場の悪いことはありません。実際、ベルもゼットも遊んで跳ねて何度も滑って転んでいます。それでもどこかを痛くしたり怪我したりはしません。逆に、足場の悪い地面でも、慎重に考えて歩くことを覚え、バランス感覚や筋力が鍛えられます。「ベルと踊った日」の動画、覚えていらっしゃいますか。あれはまさに、その「カチカチに凍った放牧場」で踊ったのですよ。ベルがどんなに滑らかに(そして慎重に)走っているか分かりますか。今回の動画も、ベルの表情やしぐさをよく見てみてください。地面のどの部分が歩きやすいか、何度も何度も地面を確かめ一生懸命考えています。怖い、不安、という表情は一瞬たりともありません。

馬のパニックを引き起こすのは、動物的・本能的衝動です。それをコントロールするのもまた、馬自身の理性と知識と経験です。難しいこと、本能では怖いことにチャレンジするのは、馬がより理性的にいろいろな状況に対応できるためのトレーニングになり、それは最終的には馬自身の自信になるんです。おかげでベルは今、驚くほど理性的で落ち着いた馬になっています。あの動画でベルが怖がっていないのはそのためです。難しい、大変な状況でも、落ち着いて考えれば克服できる、それを今のベルは分かっているんです。

風であおられるブルーシートの上も平気で歩くし、バケツに片足を突っ込んでも冷静に立っていられます。この間は、厩舎の通路に置かれた、運び途中の牧草の山(高さ7、80センチ、長さ5メートル超でブルーシートでくるまれています。人間でさえ、その上を歩くとなるとバランスを崩します)を、どんどんと乗り越えていきました。

難しいことでも、落ち着いて考えれば克服できる。わからないときは、わたしが教えてくれる。それを知っているからベルは、ああやって自分ひとりでも、私道の先まで景色を見に行くんです。一人で遠くを眺めているときの、好奇心とワクワクに満ちたベルの後姿をもう一度見てやってください。

馬たちが対処できないような危険にさらすことは無謀だし無責任ですが、対処できる馬、対処できる状況なら、その範囲内でチャレンジをさせることは、馬の成長のために必要です。野生の馬たちはもっと危険な中を走り回っているのだから、馬たちにはもともとそれだけの対処能力があるはずなんです。いきなりは危ないですが、段階的にそういう能力を引き出してやることで、人間に囲われて軟弱に育ってしまった競走馬や乗用馬も、本来馬という動物が持っている強さや理性的な思考を取り戻すことができます。

Sさんがいつかおっしゃっていたように、わたしも「馴致」とか「調教」という言葉は好きではなく、なのであまりそういう表現は使わないようにしています。が、人間が馬たちにしてやるべき「調教」や「馴致」がもし何かあるとすれば、それは馬を人間の思い通りにするためのものではなくて、何よりも馬自身のためのものであるべきだし、少なくとも私はそういう信念で、馬たちに「トレーニング」をしています。

ベルママさんのクラブにいたときは、いつも悲しげで、馬房ではいつもお尻を向け、呼んでも振り向かず、洗い場で突然立ち上がったり、競技会で暴走したりしたこともあったというベル、「突然危ないことをする、予測不能な所があるから」という理由で、いつも他の馬から隔離されて一人ぼっちで放牧されていたというベルが、いまどんなに落ち着いて、そして自信に満ちているか、どうかそれを、二つの動画でもう一度見てやってください。

「自分は運命の敗者でも被害者でもない。ただ恐れて逃げるのではなく、自分にはこの世界で生きていく力があるんだ」

馬たちがそのように自分と周囲を信じることができるようになること、わたしはいつもそれを目指して馬たちと接しています。

塩谷

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..


「高さ7、80センチの牧草の山」を乗り越えて、ベルはどうしていたかというと…

SN3G0080_0001.jpg

運んできたばかりの牧草に一番乗りしてご機嫌です(笑)
ベルがいるのは厩舎の出入り口で、わたしがいるのが馬房側。

この後、ベルを馬房に戻す時、

「さすがにこれを2回も乗り越えるのは嫌がるかなぁ…やっぱり先に牧草運んじゃうか」

と思いつつ、「ベル!」と呼んでみたら、ベルは「はいはーい♪」とふたたびこの山を乗り越えて戻ってきたのでしたΣ(´▽`ノ)ノ

実は、最初に乗り越えたときは、わたしは牧草置き場を掃除していて、すぐ後ろだったのだけど見てはいなくて、でも、

ドスドスドス、ドドーン!バタバタ…

と、けっこうな音がしたのです…それでびっくりして「何やってるのぉ!大丈夫?!」と見に行ったら、上の写真…(^^;

「ドドーン」は、たぶんバランスを崩して、左右どちらかの壁に倒れ掛かった音だと思うんですが…

それで、さすがに戻るときは乗り越えないだろうと思ったのです。

でも、それどころかベルは、当たり前のように山を乗り越えてきて、「最初に乗り越えたときに、要領つかんだから大丈夫!」と言っていたのです。

口には「山」から勝ち取った“戦利品”の牧草をくわえたまま、ゆうゆうと馬房に戻っていきました(笑)


ひとたび心を病んだ馬でも、こんなに変わるのです。

わたしが馬たちにしてやれることがあるとすればそれは、馬たちの心の呪縛を解き、自信と希望を取り戻すお手伝いをすることだと思っています。

SN3G0063_0001.jpg





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DATE: 2010/02/12(金)   CATEGORY: ベル
つるつるすべる、おさんぽベル【動画】
本当はベルのことでたっぷり書きたいことがあったのですが、ちょっと時間がないのでとりあえず、本日【超】久しぶりに撮った動画をアップしますね~(^^)

「自由な探求者」ベル、最近はわたしが厩舎作業などで外にいるときは、敷地内で“放し飼い”にしてます

一人であちこち好きに歩き回っていますが、私道だけはちょっと勇気がいる様子。でも「ホントはもう少し先まで行ってみたいの」と言うので、今日は一緒に私道の先まで出てみました。

ベルと一緒に「青春のポーズ」・・・あ、まだ夕日が出てなかった・・・(笑)


注)BGM流れます(^^;



途中の「氷の難関」では比較的歩きやすいところを探しながら進みますが…すっ、すべる~
それでも一生懸命考えてなんとかクリア!(*^o^*)
そんなベルがたまらなくかわいぃ~(´∀`*人)

危なっかしく見えますが、多少足場が悪いところを歩かせるのは、馬の足腰を鍛え、故障予防になるんですよ(・ω・)v



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DATE: 2009/11/25(水)   CATEGORY: ベル
ベルと踊った日【初☆動画アリ】
世の中いろいろな「ホースマンシップ」が溢れて?いますが、その心は何なのか?と思ってしまうことが結構多い。

自分は、馬と何をするか、ではなく、いつもどうしても「この馬の心、体、精神、魂をどう解放し、生かしてやるか」ばかりを考えてしまう。特別なテクニックやシステムには興味はなく、目の前の馬のサイキにもぐりこもうとしている自分がいる。

だから自分のしていることを「ホースマンシップ」「調教」と呼ぶことに違和感を感じることも多くて、そういうときは「リハビリ」と表現することにしてきた。



優等生をやめて素の自分と向き合ったベルは、「怖がりでもいいんだ、一人が嫌いで甘えんぼでもいいんだ、人を頼ってもいいんだ」ということが分かってきて、そうしたらどんどん素直になった。

少し前までは調馬索運動などもしていたけれど、無口も調馬索も鞭も、ベルにとってはどれも「過去を思い出す道具」。従順に受け入れてもグッと歯を噛み締めていた。

だからベルはもう無口も調馬索も鞭もやめた。

そして先週、初めてベルと一緒に踊った。

何の「準備」も「トレーニング」も「合図」もせずに、ただ遊ぼうと誘ったら、後足で立ち上がりながらひらりと前肢を宙に舞わせて、2、3度飛び跳ね、駈歩してついてきた。

ストップ、Uターン、駈歩。

ベルは前足をひらり、ひらりと躍らせて、体中を波打たせるようにして駈歩した。

Dance is an artistic expression of inner liberation.

ダンスは内なる解放の芸術的表現だ。

そう思った。



それからは、ベルとは天気がよければ毎日のように好きなように走り回って遊んでいる。馬房から出るときも、馬房に帰るときも、引き手はいらない。

稲妻のように激しく走り回り跳び回る日もあれば、のんびりたらたら走ったり散歩したりする日もある。堅苦しく考えず、犬と遊ぶように馬と遊ぶ。いいじゃないかそれで。ベルが楽しくて幸せならそれだけでいいウインク



↓こちらは今日のベル。撮っている夫の背中で娘が暴れて、画面が揺れてますがご勘弁を

注)BGMが流れます(^^;



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