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原寸大
【動画あり】ビンラシッドビン近況
ビンちゃんの近況をお届けする前に…
プロジェクトホームページをご覧の皆様はすでにご存知と思いますが、先日、お待たせしておりました「ホースサポート ご寄付明細&収支報告」の8月分と9月分をアップいたしました。
http://project.saltvalleyfarm.com/report.htm
掲載をお待ちいただいていた皆様にはご心配をおかけいたしました。そして引き続き寛大なご支援をいただいております皆様、本当にありがとうございます。
遅れていて「甘い!」と言われてしまうのはともかくとしても、仕事も馬の世話も後回しにして迅速に対応すると今度は「慌ててその日のうちに付け足した」とか「隠れて誤魔化そうとしている」とか言われるんですね(笑)
プロジェクトの「新着情報」のほうで、その日付けで更新のお知らせをちゃんとしておりますし、別に隠れても誤魔化してもいないのですが…??
こういう「構ってチャン」と呼ばれる人たちは本当に切りがないし相手をしている時間もありませんので、もうスルーすることにしますね~。
会計報告につきましては、記載漏れ等のミスが生じる余地を最小限にしたいという意図と、ご支援いただく皆様には月ごとに送金いただく方が多くいらっしゃいますので、皆様へのご報告や感謝も毎月させていただいという気持ちからそうしてきたのですが、「法的には毎月する必要はなくて四半期ごとでも年に一度でも問題はないのだから、忙しいのならそうしたらどうか?」等、アドバイスやご意見をいただいておりますので、様子を見て検討したいと思います。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
さて、、、
ここしばらく気持ち悪いほど暖かで、しかも連日雷雨とか、11月の北海道とはとうてい思えないおかしなお天気が続いていましたが、3日ほど前から急に元通り?になりまして、夕方5時でマイナス5度、夜中はマイナス10度くらいは行ってそうで、朝は地面が見事に凍っております(^^;
ビンちゃんはというと、この寒さにももう慣れてきてまして(!)、夕べは馬着もなしで過ごしましたが、朝はケロリとしておりました(^^)
しかも朝一番で凍った地面の上でゴロを打ちご機嫌♪
いやはや馬って本当にたくましい!
入厩当初、蟻洞があると言われていて、かつ蹄がひどく変形してしまっていたビンちゃんですが、

11月3日に蹄鉄を外して確認をしたところ、蟻洞はなく蕪蹄(ぶてい)だったことが分かりました。
蕪蹄というのは、何度か記事中にも書いていますが、慢性蹄葉炎で変形した蹄の別称で、息吹やゼットがそうだったわけなんですが、ビンちゃんのはモップを床に押し付けたみたいに蹄が広がってしまってるような状態で、本来地面に接着しているべき蹄負面や白帯(白線)が真横に向いてしまっている状態でした。
蹄負面というのは、硬いゴムのような感触で、言ってみれば滑り止めとかグリップのような働きをして、蹄が地面に着くとき、しっかりと大地を踏みしめて歩けるためのものなのですが、ビンちゃんの場合、これが真横に向いている=地面に接していない=本来地面に着くはずのない蹄底が代わりに接地している、という状態で、言ってみれば磨り減ってツルツルになってしまったタイヤで走っている車みたいな状態(実は息吹もまったく同じ状態でした)。
幸い、蕪蹄はこまめな削蹄と正しい栄養管理で治せますので、除鉄後さっそく削蹄。
蹄の様子を見ながら、鑢で慎重に削っていき、こんな感じに。

断面に見える黒い点は、蹄鉄の釘が刺さっていた所。
あまりいっぺんに削るよりは、ちょこちょこ削ったほうが馬への違和感も少ないのと、蹄自体の伸びを促進できるので、翌日から数日おきに削蹄を繰り返していきます。
こちらは翌々日、11月5日。

で、こちらは先日、11月14日。

泥や土ぼこりでちょっと分かりにくいかもしれませんが、削蹄で整えただけでなく、蹄そのものの形が内側から変わってきているのが分かりますか?最初の写真と見比べてみてください(^^)
病気や管理不行き届きで変形してしまったとしても、馬の蹄は必ず自力で「元に戻ろう」とします。削蹄はあくまで、障害物を取り除くことで馬の自己治癒を手伝ってあげる手段にすぎないんですね(^^)
そしてもちろん、栄養のある食事も大事。人間と同じですね。
理想の蹄に戻るには、まだもうしばらく時間がかかりますが、最初に削蹄したその日(11月3日)、ビンちゃんはすぐに「足元が軽くなった」ことが分かったようです。
その日の夕方の運動で、なんと大ハッスル(笑)
詳しくは動画をご覧ください(^^;
放牧場に向かうとき、いつもと違ってやけに気合入ってるな~と思ったら、、、
「走りてぇ~!!」
という欲求が炸裂(笑)
ワガママと言ってしまえばそうなんだけど、ま、走りたい!と思えて走れること自体は、いいこと。
足も体も軽くなってきてる証拠ですので(^^)
ワガママの対処は馬の個性やその時の背景などによってさまざまですが、この日はこうして何度でも付き合って、「ワガママすればその分、おうちに戻るのが遅くなるだけ」ということを体感的に教えることで、ビンちゃん、次の日からはピタリとワガママをしなくなり、今では頭絡もせず首にロープをかけただけの状態で、ちゃんと真面目に運動をするようになりました(*^_^*)
ちなみに動画の一番最後のところでは、「肩を内へ」の運動をやってるんですよ~わかりました?^^
真面目に運動するビンちゃんの続報は、また後日!
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プロジェクトホームページをご覧の皆様はすでにご存知と思いますが、先日、お待たせしておりました「ホースサポート ご寄付明細&収支報告」の8月分と9月分をアップいたしました。
http://project.saltvalleyfarm.com/report.htm
掲載をお待ちいただいていた皆様にはご心配をおかけいたしました。そして引き続き寛大なご支援をいただいております皆様、本当にありがとうございます。
遅れていて「甘い!」と言われてしまうのはともかくとしても、仕事も馬の世話も後回しにして迅速に対応すると今度は「慌ててその日のうちに付け足した」とか「隠れて誤魔化そうとしている」とか言われるんですね(笑)
プロジェクトの「新着情報」のほうで、その日付けで更新のお知らせをちゃんとしておりますし、別に隠れても誤魔化してもいないのですが…??
こういう「構ってチャン」と呼ばれる人たちは本当に切りがないし相手をしている時間もありませんので、もうスルーすることにしますね~。
会計報告につきましては、記載漏れ等のミスが生じる余地を最小限にしたいという意図と、ご支援いただく皆様には月ごとに送金いただく方が多くいらっしゃいますので、皆様へのご報告や感謝も毎月させていただいという気持ちからそうしてきたのですが、「法的には毎月する必要はなくて四半期ごとでも年に一度でも問題はないのだから、忙しいのならそうしたらどうか?」等、アドバイスやご意見をいただいておりますので、様子を見て検討したいと思います。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
さて、、、
ここしばらく気持ち悪いほど暖かで、しかも連日雷雨とか、11月の北海道とはとうてい思えないおかしなお天気が続いていましたが、3日ほど前から急に元通り?になりまして、夕方5時でマイナス5度、夜中はマイナス10度くらいは行ってそうで、朝は地面が見事に凍っております(^^;
ビンちゃんはというと、この寒さにももう慣れてきてまして(!)、夕べは馬着もなしで過ごしましたが、朝はケロリとしておりました(^^)
しかも朝一番で凍った地面の上でゴロを打ちご機嫌♪
いやはや馬って本当にたくましい!
入厩当初、蟻洞があると言われていて、かつ蹄がひどく変形してしまっていたビンちゃんですが、

11月3日に蹄鉄を外して確認をしたところ、蟻洞はなく蕪蹄(ぶてい)だったことが分かりました。
蕪蹄というのは、何度か記事中にも書いていますが、慢性蹄葉炎で変形した蹄の別称で、息吹やゼットがそうだったわけなんですが、ビンちゃんのはモップを床に押し付けたみたいに蹄が広がってしまってるような状態で、本来地面に接着しているべき蹄負面や白帯(白線)が真横に向いてしまっている状態でした。
蹄負面というのは、硬いゴムのような感触で、言ってみれば滑り止めとかグリップのような働きをして、蹄が地面に着くとき、しっかりと大地を踏みしめて歩けるためのものなのですが、ビンちゃんの場合、これが真横に向いている=地面に接していない=本来地面に着くはずのない蹄底が代わりに接地している、という状態で、言ってみれば磨り減ってツルツルになってしまったタイヤで走っている車みたいな状態(実は息吹もまったく同じ状態でした)。
幸い、蕪蹄はこまめな削蹄と正しい栄養管理で治せますので、除鉄後さっそく削蹄。
蹄の様子を見ながら、鑢で慎重に削っていき、こんな感じに。

断面に見える黒い点は、蹄鉄の釘が刺さっていた所。
あまりいっぺんに削るよりは、ちょこちょこ削ったほうが馬への違和感も少ないのと、蹄自体の伸びを促進できるので、翌日から数日おきに削蹄を繰り返していきます。
こちらは翌々日、11月5日。

で、こちらは先日、11月14日。

泥や土ぼこりでちょっと分かりにくいかもしれませんが、削蹄で整えただけでなく、蹄そのものの形が内側から変わってきているのが分かりますか?最初の写真と見比べてみてください(^^)
病気や管理不行き届きで変形してしまったとしても、馬の蹄は必ず自力で「元に戻ろう」とします。削蹄はあくまで、障害物を取り除くことで馬の自己治癒を手伝ってあげる手段にすぎないんですね(^^)
そしてもちろん、栄養のある食事も大事。人間と同じですね。
理想の蹄に戻るには、まだもうしばらく時間がかかりますが、最初に削蹄したその日(11月3日)、ビンちゃんはすぐに「足元が軽くなった」ことが分かったようです。
その日の夕方の運動で、なんと大ハッスル(笑)
詳しくは動画をご覧ください(^^;
放牧場に向かうとき、いつもと違ってやけに気合入ってるな~と思ったら、、、
「走りてぇ~!!」
という欲求が炸裂(笑)
ワガママと言ってしまえばそうなんだけど、ま、走りたい!と思えて走れること自体は、いいこと。
足も体も軽くなってきてる証拠ですので(^^)
ワガママの対処は馬の個性やその時の背景などによってさまざまですが、この日はこうして何度でも付き合って、「ワガママすればその分、おうちに戻るのが遅くなるだけ」ということを体感的に教えることで、ビンちゃん、次の日からはピタリとワガママをしなくなり、今では頭絡もせず首にロープをかけただけの状態で、ちゃんと真面目に運動をするようになりました(*^_^*)
ちなみに動画の一番最後のところでは、「肩を内へ」の運動をやってるんですよ~わかりました?^^
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【動画あり】眠れる才能
ビンちゃんが我が家に来て一週間がたちました(^^)
とりあえず、最初の1日半は厩舎内の空き馬房ですごしてもらい、その間に、数日前から取り掛かっていた『シェルターつきパドック』をなんとか完成させました

(C)paradisacheval
右手前の角の杭は、なんと、22日~24日まで遊びにきていてくださったユリリさん姉妹が打ち込んでくださったもの!!
記念碑的杭です(´∀`人)
ここは本厩舎同様、朝一番に朝日が注ぎ込むのと、建物内の床が少し高くて水はけがいいので、シェルターにはもってこい。
朝日を浴びて朝ごはん~♪朝6時半すぎでこんな感じ。

(C)paradisacheval
それまで簡易丸馬場だったパドックも、杭を新しく5本ほど立てることで、約10m×10mの理想的な角馬場になりました♪
これで、新しい子達のトレーニングはもちろん、ベルやゼットの運動もずっとしやすくなります(^^)v
で、ビンちゃんさっそくこちらへお引越し。
我が家へ来てまず覚えてもらう必要があるのは、ここの主人はわたしであるということと、群れとしての我が家のルールです。
主人であるわたしとの個人的な関係作りをまずしっかりとやってから、他の馬たちとの関係作りに移ります。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
さて。。。
何年もの間、養老牧場さんの放牧場で、のんびり過ごしてきたビン。
そこにはIさんの「競馬で頑張った分、あとは乗ったりしないでゆっくりしてほしい」という心遣いがあったのですが、でも、年齢的にはまだまだ働き盛りの元気いっぱい、少し、のんびりしすぎてしまったようです。
痩せているというわけではないのですが、すっかり筋肉が落ちてしまっています。
胸のあたりや前腕付け根から肩にかけてと、そして特にトモ(太ももの部分)のあたりが、ちょっと寂しい、、、

3歳年上のベルの筋肉のつき方と比べて見ると、

よくわかりますね(^^;
筋肉をつけてやらないことには、自分の体重を支えることがしづらく、体の余計なところに負担がかかるし、バランスを崩しやすいので怪我、故障の原因にもなり危険です。
「トモが弱い馬」とも聞いてましたが、それもおそらく生来の弱さではなく、この筋肉のなさのせいではないかと。
蟻洞のある左前(蹄)を心配してましたが、実際は痛みもない様子で破行もしていないし、自主的によく動いているので、我が家へ着た翌々日(26日)から、軽い運動に調教を織り込んだトレーニングを始めました。
こちら↓は、その26日、トレーニングを始めようと決断したきっかけの動画です(^^♪
何かにちょっとびっくりした後で、少しだけ興奮が残ってますが、だとしても、この動き!
こんなにサスペンションのある速歩ができるサラは、なかなかいないです。
速歩をして、後肢が後ろに流れない!
もともと、胴も首も短めで、負担の少ない古典的体格をもったビンちゃん。しっかりと頭を上げた姿勢が容易に取れ、速歩、駈歩をしてもその姿勢を保てるのは、それだけでもかなりバランス的にメリットです。
そしてこちら↓は、実際のトレーニングの様子。
今日午前に撮った動画ですが、今日までの間に、わたしが近づいたらきちんとこちらを向くことや、舌鼓の指示に注意を払うことなどは教えてあります。
後ろで「なにやってるのぉ!」といなないてるのは、もちろんアンヌ嬢(^^;
さらには娘が歓声を上げたり(笑)、ワンコたちが遠吠えを始めたり、風に驚いたりと、集中しやすい環境とはとても言い難いですが、それでも一生懸命注意を払ってるビンちゃん。
それにしても、速歩はともかく、駈歩なんて、引退してからいったいどれだけしたんだろう?
バランス自体はいいし、足をかばってもいないのに、駈歩が続きません。
今はまだ、筋肉の落ちてしまったトモにはこれが精一杯なのでしょう。
ただ、駈歩は、長く続けるよりも、数歩の短い駈歩を何度も繰り返すほうが筋力トレーニングにはなるので、これはこれでOK(^^)v
一週間、ビンちゃんを見、一緒に運動などしてきて、わかったこと、、、
それは、ビンちゃんが今必要としているのは、休養でも、のんびり放牧の毎日でもなく、「目的意識」だということ。
もちろん、今までののんびり生活に慣れてしまっているので、運動や調教を始めた最初の数日は、
「かったりぃなぁ~。なんでこんなことしないといけないわけ?ほっといてくれない?」
とブツブツ言っていました(^^;
それでも、ひとたび動き出すと、体がきびきびとバネのある動きをし、もともとキラキラしている瞳がますますキラキラし、そしてそこに、何か、強さのような、飛び出す先を求めているエネルギーのようなものが、にじみ出てくるんです。
あぁ、この子は、すごく能力がある、その能力を、ずっと眠らせたまま来てしまったんだな。
と、思います。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
とはいえ今はまだまだ、ビンちゃんの健康のための軽い運動なので、ほんの10分ほどで終わり。
その後はパドック周辺をクールダウンかねてお散歩してから(実は他の馬たちとのご対面~もやったんだけど、そのことはまた別の機会に^^)、わたしも仕事や厩舎作業にうつり、そして夕方の集牧後、ここへ来て初めて、ビンちゃんと放牧地へお散歩に出ました(^^*






リーダーであるわたしの動きに常に注意を払い、一定距離を保って動くよう求めています。


近づきすぎたら、ビンちゃんの目の前に指を立てて、NO!と伝えます。これは、馬が鼻を突き出して、相手を自分のスペースから追い出すときのしぐさと同じ。頭絡から伸びたリードをガチャガチャと揺さぶるのは、無駄に馬を苛立たせることが多いので、わたしは基本的にしません。馬への指示は、ささやかであればあるほど効果があるように思います。


ふたたび、「それ以上近づいちゃダメ」と伝えます。ビンちゃんよく注意を払ってます(^^*
さて、放牧地を二周ほどして、出入り口に戻ってきたとき、そこで問題発生(笑)

ギョッ!Σ(-∀-;)…としているビンちゃんの視線の先には、、、そう、息吹母さんが八つ裂き?にして倒した、水桶代わりのバスタブが、、、(笑)

これ以上近づけないよぉ~という距離のところでリードを張って、ビンちゃんが考えるのを待ちます。ここでリードを引っ張ったり、余計なプレッシャーをかけたりすると、馬の自主性が奪われるので要注意です。

リードを引っ張ることはしなくても、そのままじっと待っていると、ビンちゃんふと考えて、自分から寄ってきてバスタブを確認。
エライネー(*´ェ` )(´ェ`*)ネー

でもさすがに、バスタブをゴーンとたたくと、ひえぇっΣ(゚Д゚ノ)ノ と飛びのきます。
続きは、本日最後の動画で(^^)
携帯ムービーなのでちょっと画素荒いです
ビンちゃん、セン馬とはいえ実は、男っ気がすごく強い子のようです。
牡馬というのは、自分よりいろんな意味で強いと認めた相手には、「見習おう」という気持ちを持ちます。ようは、「自分ももっと強くなりたい」のです。
だから、わたしがそこ、バスタブの脇で堂々と(笑)しているのを見ただけで、すぐにバスタブへの恐怖は克服してしまいました(^^)
大事にされ、可愛がられ、トラウマや、ヒトへの不信感がないという点では、わたしが出会ってきた多くの馬たちの中ではとても恵まれているビンちゃん。
眠っている才能を目覚めさせることができて、自分だけの特別な目的意識を持つことができたら、それもまた、オス馬としての自尊心を満たすことにつながって、もっともっと、生き生きと生きることができるような気がします。
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(C)paradisacheval
右手前の角の杭は、なんと、22日~24日まで遊びにきていてくださったユリリさん姉妹が打ち込んでくださったもの!!
記念碑的杭です(´∀`人)
ここは本厩舎同様、朝一番に朝日が注ぎ込むのと、建物内の床が少し高くて水はけがいいので、シェルターにはもってこい。
朝日を浴びて朝ごはん~♪朝6時半すぎでこんな感じ。

(C)paradisacheval
それまで簡易丸馬場だったパドックも、杭を新しく5本ほど立てることで、約10m×10mの理想的な角馬場になりました♪
これで、新しい子達のトレーニングはもちろん、ベルやゼットの運動もずっとしやすくなります(^^)v
で、ビンちゃんさっそくこちらへお引越し。
我が家へ来てまず覚えてもらう必要があるのは、ここの主人はわたしであるということと、群れとしての我が家のルールです。
主人であるわたしとの個人的な関係作りをまずしっかりとやってから、他の馬たちとの関係作りに移ります。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
さて。。。
何年もの間、養老牧場さんの放牧場で、のんびり過ごしてきたビン。
そこにはIさんの「競馬で頑張った分、あとは乗ったりしないでゆっくりしてほしい」という心遣いがあったのですが、でも、年齢的にはまだまだ働き盛りの元気いっぱい、少し、のんびりしすぎてしまったようです。
痩せているというわけではないのですが、すっかり筋肉が落ちてしまっています。
胸のあたりや前腕付け根から肩にかけてと、そして特にトモ(太ももの部分)のあたりが、ちょっと寂しい、、、

3歳年上のベルの筋肉のつき方と比べて見ると、

よくわかりますね(^^;
筋肉をつけてやらないことには、自分の体重を支えることがしづらく、体の余計なところに負担がかかるし、バランスを崩しやすいので怪我、故障の原因にもなり危険です。
「トモが弱い馬」とも聞いてましたが、それもおそらく生来の弱さではなく、この筋肉のなさのせいではないかと。
蟻洞のある左前(蹄)を心配してましたが、実際は痛みもない様子で破行もしていないし、自主的によく動いているので、我が家へ着た翌々日(26日)から、軽い運動に調教を織り込んだトレーニングを始めました。
こちら↓は、その26日、トレーニングを始めようと決断したきっかけの動画です(^^♪
何かにちょっとびっくりした後で、少しだけ興奮が残ってますが、だとしても、この動き!
こんなにサスペンションのある速歩ができるサラは、なかなかいないです。
速歩をして、後肢が後ろに流れない!
もともと、胴も首も短めで、負担の少ない古典的体格をもったビンちゃん。しっかりと頭を上げた姿勢が容易に取れ、速歩、駈歩をしてもその姿勢を保てるのは、それだけでもかなりバランス的にメリットです。
そしてこちら↓は、実際のトレーニングの様子。
今日午前に撮った動画ですが、今日までの間に、わたしが近づいたらきちんとこちらを向くことや、舌鼓の指示に注意を払うことなどは教えてあります。
後ろで「なにやってるのぉ!」といなないてるのは、もちろんアンヌ嬢(^^;
さらには娘が歓声を上げたり(笑)、ワンコたちが遠吠えを始めたり、風に驚いたりと、集中しやすい環境とはとても言い難いですが、それでも一生懸命注意を払ってるビンちゃん。
それにしても、速歩はともかく、駈歩なんて、引退してからいったいどれだけしたんだろう?
バランス自体はいいし、足をかばってもいないのに、駈歩が続きません。
今はまだ、筋肉の落ちてしまったトモにはこれが精一杯なのでしょう。
ただ、駈歩は、長く続けるよりも、数歩の短い駈歩を何度も繰り返すほうが筋力トレーニングにはなるので、これはこれでOK(^^)v
一週間、ビンちゃんを見、一緒に運動などしてきて、わかったこと、、、
それは、ビンちゃんが今必要としているのは、休養でも、のんびり放牧の毎日でもなく、「目的意識」だということ。
もちろん、今までののんびり生活に慣れてしまっているので、運動や調教を始めた最初の数日は、
「かったりぃなぁ~。なんでこんなことしないといけないわけ?ほっといてくれない?」
とブツブツ言っていました(^^;
それでも、ひとたび動き出すと、体がきびきびとバネのある動きをし、もともとキラキラしている瞳がますますキラキラし、そしてそこに、何か、強さのような、飛び出す先を求めているエネルギーのようなものが、にじみ出てくるんです。
あぁ、この子は、すごく能力がある、その能力を、ずっと眠らせたまま来てしまったんだな。
と、思います。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
とはいえ今はまだまだ、ビンちゃんの健康のための軽い運動なので、ほんの10分ほどで終わり。
その後はパドック周辺をクールダウンかねてお散歩してから(実は他の馬たちとのご対面~もやったんだけど、そのことはまた別の機会に^^)、わたしも仕事や厩舎作業にうつり、そして夕方の集牧後、ここへ来て初めて、ビンちゃんと放牧地へお散歩に出ました(^^*






リーダーであるわたしの動きに常に注意を払い、一定距離を保って動くよう求めています。


近づきすぎたら、ビンちゃんの目の前に指を立てて、NO!と伝えます。これは、馬が鼻を突き出して、相手を自分のスペースから追い出すときのしぐさと同じ。頭絡から伸びたリードをガチャガチャと揺さぶるのは、無駄に馬を苛立たせることが多いので、わたしは基本的にしません。馬への指示は、ささやかであればあるほど効果があるように思います。


ふたたび、「それ以上近づいちゃダメ」と伝えます。ビンちゃんよく注意を払ってます(^^*
さて、放牧地を二周ほどして、出入り口に戻ってきたとき、そこで問題発生(笑)

ギョッ!Σ(-∀-;)…としているビンちゃんの視線の先には、、、そう、息吹母さんが八つ裂き?にして倒した、水桶代わりのバスタブが、、、(笑)

これ以上近づけないよぉ~という距離のところでリードを張って、ビンちゃんが考えるのを待ちます。ここでリードを引っ張ったり、余計なプレッシャーをかけたりすると、馬の自主性が奪われるので要注意です。

リードを引っ張ることはしなくても、そのままじっと待っていると、ビンちゃんふと考えて、自分から寄ってきてバスタブを確認。
エライネー(*´ェ` )(´ェ`*)ネー

でもさすがに、バスタブをゴーンとたたくと、ひえぇっΣ(゚Д゚ノ)ノ と飛びのきます。
続きは、本日最後の動画で(^^)
携帯ムービーなのでちょっと画素荒いです

ビンちゃん、セン馬とはいえ実は、男っ気がすごく強い子のようです。
牡馬というのは、自分よりいろんな意味で強いと認めた相手には、「見習おう」という気持ちを持ちます。ようは、「自分ももっと強くなりたい」のです。
だから、わたしがそこ、バスタブの脇で堂々と(笑)しているのを見ただけで、すぐにバスタブへの恐怖は克服してしまいました(^^)
大事にされ、可愛がられ、トラウマや、ヒトへの不信感がないという点では、わたしが出会ってきた多くの馬たちの中ではとても恵まれているビンちゃん。
眠っている才能を目覚めさせることができて、自分だけの特別な目的意識を持つことができたら、それもまた、オス馬としての自尊心を満たすことにつながって、もっともっと、生き生きと生きることができるような気がします。
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