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馬上の楽園
地上の楽園は馬の背にあり。-コーラン

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DATE: 2006/01/27(金)   CATEGORY: 犬たち&猫たち
偽善
我が家に一匹、白血病の子猫がいる。
名前はナニワ。昨年10月末にうちにやってきた子なのだけど、
そのときのことはいろんな意味で忘れがたい出来事だったので、
改めて書いてみる。

  * * *

夜8時すぎ、突然外で呼び声が。

「achevalさーーーーん!achevalさーーーーーーん!!」

ただ事でないその叫び声に飛び出すと、そこにはどこかで会ったことのあるオネーサンが。

そうだ、犬の散歩で時々あった人だ。年老いたらブラドールを連れている。でも今日は、もう一人、肩に子猫が。嫌な予感・・・

「すみません、お母様いらっしゃいますか?」

どうも、私が入る前にここに住んでたOさんが引っ越したことを知らないらしい。

「あ、Oさんのことですか?越されたんですよ。私はその後に入った者で、娘じゃないんですよ」

「そうなんですか・・・・・・Oさんはどちらにお住まいですか?」

えっ、なにそれ怪しいなぁ・・・

「どこって・・・どうされたんですか?」

「実は、あっちでお子さんとお母さんがこの子猫拾っちゃったって困ってたんですよ。で、以前Oさんに、捨て猫いたらいつでも持ってきていいよ、って言われてたんで来たんですが・・・」

うそうそ。Oさん、ご主人が猫拾うのすごく嫌がってるから、間違ってもそんなことは言わないはず。相談に乗ってあげるよ、の間違いでしょ。

「そう・・・でもOさん、最近いろいろ大変だから、引き取るのはされませんよ。」

「とりあえず伺って私から確認しますから、お住まい教えてください」

はぁ?!メイワクなやっちゃな。他力本願で猫拾うなよ。

「悪いけど、Oさんに迷惑になるから教えられないわ。遠いし。」

「・・・動物病院なら引き取ってくれますかね?」

あり得ない!

「えー、それは無理。そんなことしたら動物病院パンクでしょ。引き取りはやってないよ、どこも」

「・・・一応電話してみます、あそこの病院(いつもお世話になってる地元)は私の先輩がやってるから、お願いすれば分かってくれると思いますんで」

カンケーないっしょ。ずいぶん図々しい人だなぁ・・・

(電話して話すが断られる。)

「ね?ダメでしょ?お宅で引き取れないの?」

「・・・うちはもうこの子(犬)がいるので、無理です」

「いやぁ、猫一匹、意外と飼えるもんよ」

「いえ、無理です。この子がやきもち焼いて噛んじゃうんで」

「は?飼えないの?じゃぁどうするの?」

「里親さんを・・・探したいんですが」

「それにしたって、その間この子をどこかに置いておかないとだめよねぇ?ケージなら貸してあげるから、お風呂場とかなら一時的に置いておいたら大丈夫じゃない?」

「・・・いえ、経済的にも無理なんで」

ハァ?!?!ますますなんだコイツ???

「拾っておいてなに言ってるの?じゃぁどうする気なのよ?」

「・・・・仕方ないので、もとのところに放してきます」

お察しが付くとおり、もうこの時点で私はドッカーーーーン!!です。

「ハァ?黙って聞いてりゃなに言ってんのよ?!どうにかする当ても何もないのに拾っておいて、試しもしないうちに飼えない、預かりも出来ないって、どういうこと?当てが外れりゃまた捨てる?この子の身になって見なさいよ!一体なに考えてんの!」

向こうもなぜか強気です。

「あのですね!私の人格攻撃されてますけど、私は医療関係の仕事についてましてね!命の大切さはあなたより分かってます!わたしだってこの子を助けたいんです!でも私にも限界があるんです!」

「バカもん!助けたい、って、たいたいじゃだめなんだよ!命の大切さだぁ?子猫一匹、一日数百円もかからないものを経済的に無理だといってるあんたに言われたくないね!この子達にとったら結果がすべてなんだよ!ごめんね、助けてあげたいけどやっぱ無理だからまた捨てるね、ってのは通用しないんだよ!助けてやりたいんなら何とかして助けろよ!そんな見通しもないのに拾うな!」

・・・で、向こうは「助けたいんです!でも出来ないんです!」、こちらは「助けたいと拾ったからには何とかするのが責任でしょう!」で堂々巡り。

いやね、相手が犬猫関心のない人とか子供とかなら、私も黙って「じゃぁうちで何とかしましょう」と引き取りますよ。でもね、同い年くらいの、結婚もしてる、それもお産婆さんやってる人ですよ。通りすがりの親子から、「私が何とかしてあげます」とわざわざ子猫を預かってきて、その上、命の尊さ云々をやたらと繰り返してくる・・・。私から見たら、こういう人間が一番頭に来る。偽善者です。というか、自分では何もしないうちから、安易に他人の家庭に子猫を引き取ってもらおうと当てにして夜に突然たずねてくる神経が分からない。

30分近く大声でやりあった後、終いには、何とかできる見込みもないのに拾ったことが安易だったということは認めたらしく、さめざめと泣き出すオネーサン。

「わたし・・・この子が車ではねられるんじゃないか、これから寒くなるのに、一人で凍えるんだろうか、と思うと、手を出さずにはいられなかったんです。不憫で不憫で・・・」

私の一番いけないところ?は、涙もろいところかな。この言葉も偽善だったことを後で知るまで、このオネーサンの気持ちを汲み取って今回は何とかしてあげよう・・・と思ってしまったのだから。

「・・・じゃぁね、もう、仕方ないから、この子の預かりだけうちでやってあげる。その代わり、里親探しが出来るものならしたい、ってあなたさっき言ったんだから、やってください。ビラ張りくらいならできるでしょう。最終的にどこも見つからなかったら、うちで引き取るからさ、それなら安心して里親探しできるでしょう」

「あぁぁぁ、ありがとうございます!!(;_;)(;_;)(;_;) ・・・じゃ、明日この子のビラ用の写真をとりに来ます・・・」

「それとね、トイレのしつけはうちでやるけど、里親にもらってもらうには後もう一つ、ワクチンを打っておかないといけないの。病院に連れて行くのは私がやってあげるけど、ワクチン代は拾ったあなたが責任で負担するのよ。」

「・・・・ワクチン、ですか。・・・は、はい・・・」

本来ならエサ代も請求するところだよ?!なに渋ってんのさ・・(-_-)

ということで、その晩はお開きに。



翌朝。電話が鳴る。

「あ、ゆうべお世話になった○○ですが・・。子猫のワクチンの件、先生が、お金はタダでいいから、ってachevalさんに伝えてくれと。それと、、、achevalさんのところでは里親探しはやっておられないんですか?」

「え?ワクチン代タダ?いくら先生が人が良くても、それはダメよ。5000円くらいするんだし。それと、うちは、私が自分で拾った子は責任で里親探すこともあるけど、べつにボランティアじゃないから」

「そうですか・・・。でも、ワクチン代は、先生のご厚意ですから、受けていいと思いますけど。それから、ビラの件ですが、、、たとえば里親さん候補から問い合わせがある場合、子猫はachevalさんのところにいるわけじゃないですか。ということは、私に問い合わせが来ても、リアルタイムな猫の状況を伝えてあげられないですよね?だから、連絡先電話番号はachevalさんのところにしていただきたいんですけど・・・」

ったくこの期に及んでも図々しいやつ!

「あー、でもね、問い合わせあったらあなたから私に照会してくれればいいだけでしょ、ホントに引き取りたい人ならそのくらいの時間待ってくれるから。それが里親探しなんだし。拾われたのはあなたなんだから、あなたの番号を書いてください。」

「・・・そうですか・・・」

ていうか、私に里親探しもなすりつけようとしてるでしょ!

「じゃ、お昼にね。それまでに朝一で病院いってワクチン&健康チェックして、シャンプーしてブローしておきますから」

ガチャン。

お昼になり、外でヒソヒソ声がする。

気になって出てみると、オネーさんと近所のおばさんがなにやらヒソヒソ話。

「どうしました?どうぞ」

と招き入れるが、オネーさんの顔は硬直している。

「あのですね。わたし、あれからいろいろ、警察とか(?!)動物愛護団体に相談して聞いたんですけど。この猫は、捨て猫かもしれないし迷い猫かもしれませんけど、法律上私に占有権というものがないんですよ。ですので、私はこの子に対して、何かをしなければいけないという法的義務はないんですよ。」

「はぁ?なに言ってんの?」

「ですから。わたしはたまたま通りがかっただけで、この子に対して里親探しをしなきゃいけないとか、飼わなきゃいけない法的な義務も責任もないんですよ。ワクチン代を払う義務もありません!それに、私は実家はこちらですけど住まいは他県であまり来ないし、それに夕べachevalさんにあれだけ無責任だとか動物飼う資格無いとか人格否定侮辱をされて、そのachevalさんと今後やり取りすることは、私にとっては非常な精神的苦痛なのでできませんし!」

「あなたねぇ!法的どうのという前に、この子に対する倫理的な責任はどうなのよ?!あなたには責任感てものが無いの?!ゆうべ涙こぼしてこの子がいたたまれないといったあれはなんだったのさ!!」

「あのときは私もパニックしてましたから。夕べと今朝、家族やイロイロなところと相談して、今の私には体力的にも経済的にも時間的にも里親探しなんてする余裕はありませんから。ビラを作るためのパソコンもないし、技術もないし、紙を買うお金もありません!だから私がこの子に出来る最善のことは何だろうと考えて、警察に引き取ってもらうことにしました」

「はぁぁぁぁ???警察に出したら、数日で殺処分だよ?!?!」

「数日の間に誰か引き取ってくれるかもしれませんし。」

「それはまず無いの!」

「そうですか?でも、それで処分なら仕方ないと思ってます。それが今の私に出来る精一杯のことですから

またまた、ドッカーーーーーン!ですよ。いや、今まで人に対してあんなに怒ったこと無いかも。まー怒鳴りましたよ。家がビリビリいうくらい。でも当然でしょう。冗談じゃない。

挙句、

「そんなにachevalさんこの子のことがかわいそうなら、achevalさんが飼ってあげたらいいんじゃないですか?そもそも、なんでachevalさんは里親探しをされないんですか?!」

といい腐る。

殺処分承知で警察に出すという彼女の開き直った答弁に、散々非難や抗議をしたものの、しまいには

「は~。感情的になられては困りますね。私は冷静にお話がしたくて来たんですよ。こうなったら、警察に入ってもらいます」

と、うちにお巡り呼びやがった!!

来たお巡りさんも困り果て。「うーん・・・でも、どっちかっつうと、achevalさんのほうが厚意だよねぇ。とばっちり受けて、預かってくれて。ボランティアって全部自腹なんだよぉ~。ねぇ?」と言ってくれるも、女は、

「えぇ。それは申し訳ないと思ってます。でも私には無理なんです。私は住まいが他県で、私は夜勤もありますし、私は共働きですし、電話番号を知られてかけてこられては困りますし、、」

私は、私は、私は・・・・。言い訳には不足しない様子だわ。

その後は埒の明かない押し問答。お昼から計ったら1時間ほどしたかな。

困って動物病院の先生に電話で相談をすると、「相手にするだけ無駄だから、うちも協力するから、もう彼女には帰ってもらって一緒に里親探しやろう」と言われ。

お開きとなりました。

いえ、本当はもっとすごかったんですけどね。はぁ~。もう人間不信です。その後2日、熱にうなされました。ハイ。

ったく、冗談じゃないわ。あんな女に、命の尊さなんて二度と口にして欲しくない!


・・・ただ、このときはまだ、この子が白血病とは分かりませんでした。少し口臭がするのと、何がとはいえませんが、どこか目つきがおかしい気がしたのが気にはなったのですが、しばらくはよく食べよく遊び、健康な子猫のように見えていました。

(続く)

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