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馬上の楽園
地上の楽園は馬の背にあり。-コーラン

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DATE: 2009/06/28(日)   CATEGORY: Horse-Man-ship
「ナチュラルホースマンシップですか?」
えー、お話の続きを書きたいところなのですが、その前に、書いておきたいことがひとつ…

「achevalさんが実践しているのは、『ナチュラルホースマンシップ』ですか?」

とメールで尋ねられることがあります。
大変返答に困ります(笑)

なぜって、、、

There couldn't be any "unnatural" horsemanship.

ホースマンシップに、ナチュラル(自然)もアンナチュラル(不自然)もないからです。
というか、不自然なホースマンシップというものがありえない。
不自然なものは「ホースマンシップ」と言い得ないわけで。


もっと一般的な表現で、「スポーツマンシップ」というのがあるでしょ?
あれを考えてみれば分かります。

「ナチュラルスポーツマンシップ」

と言われて違和感を感じませんか?


スポーツマンシップとは、スポーツを楽しむ者としての「健全な精神のあり方」を言うのであって、そこに、「不健全なスポーツマンシップ」とか「不自然なスポーツマンシップ」というものはありえないわけです。

だからこそ、「スポーツマンシップにもとる」とか「スポーツマンシップにのっとる」という言い方をする。

ホースマンシップもまた、馬に接する者、馬を扱う者、馬とともに働く者としての「健全な、正しい精神のあり方」なのであって、不自然だったり間違ったやり方はホースマンシップとなりえないのです。


日本でも最近知られるようになった「ナチュラルホースマンシップ」というのは、アメリカで著名なウエスタンライダーが広め始めたものですが、わたしはそれを広める人たちのことも傾倒する人たちのこともその人たちのアプローチそのものをも批判するつもりはありません。それは、その人たちなりの「正しく馬に向かい合うあり方」を模索する方法だと思うからです。

が、超個人的な感想を言わせてもらうなら、「"ナチュラル"ホースマンシップ」という呼称そのもの、あるいはそういう呼称をわざわざくっつけて何かを広めようとするやり方に対しては、やはりビジネス的な意図を感じざるをえませんね。そういわれれば人は、「それ以外のやり方はアンナチュラルだ」「だからわたしたちのやり方を学びなさい」という無意識の強迫感に襲われるかもしれません。すべて、とは言いませんがそういう人は実際多いと思います。人間の心理問題についても関わってきたわたしなりの観察です。



A French master once said: Horsemanship is a solitary discovery.
かつて、フランスの馬術大家が言ったように、「ホースマンシップ」とは、個人が馬と同じ目線で向き合って、他の誰でもなく馬から直接学び、見出す個人的な経験だとおもいます。

もちろん、馬の心理や行動について、より経験や知識の深い人から学ぶこと自体は、もっともなことだと思います。わたしも、数え切れないほどのホースマンたちから学ばせてもらってきました。

でも、「ホースマンシップ」は人が自分で体得するもの、馬と一対一で向き合う中で学び取るものだと思います。

さらに、馬に対する向き合い方、あり方は、自然や地球、宇宙、生命全体に対するあり方でもあると、わたしは思います。

だから、犬や猫だけでなく他の命、あるいは、他の人、自然に対する見方がどれかひとつでも偏っていたり利己的であったりする人は、「ホースマンシップ」も持ち得ない。そう思います。

ホースマンシップを持ち合わせた人は、自然界に対しても敬意を払うし、他の人に対しても同じように敬意や思いやりを持っているはず。


「○○ホースマンシップ」といって理屈や手法やテクニックは学んでも、馬や自然、生命に対する人としての正しい精神のあり方を身につけられなければ、その人はいったい何を学んだのか、ということになる。

反対に、「人間が偉い」「世界は人間が支配している」という愚かな見方を放棄し、謙虚な気持ちで自分の馬と向き合って、馬が語ることや馬が求めているものを敏感に繊細に感じ取る。そういう経験を経て自身のあり方や馬だけでなく自然界に対する畏怖の念、尊敬の気持ちを培ってきた人はみな、ホースマンシップを学びえた人、立派なホースマンといえるでしょう。

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DATE: 2009/06/27(土)   CATEGORY: 日記
すみません(汗
数日前から佳境に入っていた仕事に埋もれております
お話の続きは明日の更新になりそうです(。-人-。)
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DATE: 2009/06/25(木)   CATEGORY: Horse-Man-ship
再会と新しい出会い【中編】


やっとこさ追いついたと思ったら、“ボクのニンジン”は他の子へ渡ってしまっていた!

siegfried090622.gif

ノリが悪いゼットもさすがにヤバイと思ったらしい。

新たなニンジンを手にふたたび小走りで動き出したわたしを、今度はあわてて速歩で追いかけてくる!

カワイイ…(´∀`*人)

馬場を半周したところでストップ、ゼットもストップ、振り向いてハイ!ニンジン☆

「うまーい❤」

「でしょぉ~」

ふたたび反対方向へ走り出すと、「待てぇ~♪」とばかりにゼットも駈歩交じりの速歩で追いかけてきた。

そんなのを3、4回繰り返したところで、ウエストバッグいっぱいに詰め込んでいたニンジンはなくなり、ゲームオーバー。

ところが今度はなんと、ノリにノッてきていたゼットがわたしのすぐ周りを速歩でぴょこぴょこ回りだし、ブホブホ言いながら、「もういっかい!もういっかい!」とニンジン追いかけっこをせがんできた。

あの…

まるで子供…。

ていうか、人間の子供とおんなじ。同じすぎて笑えた。

「なーい!もうない!ニンジンないからもう終わり!」

と両手を開いて見せても、

「ブホッ ブホッ ブホッ♪」

とか言いながら、まとわりつくようにしてわたしの周りを速歩で回りながら誘ってくる。

「ねー!もういっかい!もういっかいってば!」

きっ君、頭の中は小学校3年生だけど体は500kgあるんだからね、危ないですから…汗

「終わりったら終わり!また今度やってあげるから!」


なんだか遊びがスイッチになったのか、ゼットは妙に入れ込んできて、その後洗い場に引いていくときは、去勢前の暴れん坊ゼットに逆戻り…。はぁ~。

雨のせいで足元はぬかるんで踏ん張りが利かず、ラチを左腕で抱えてゼットに引きずられないようにして必死の抵抗(涙)情けなや

ゼットが先へ飛び出せばぐるりと半周させてわたしの後ろへ引き戻し、を繰り返しながらバタバタと洗い場へ。泥はねだらけで人馬ともグシャグシャ。なのでゼットは丸洗いに。

しかし…馬の3歳ってこんななのね…。いい勉強になります、ハイ。

ゼットを洗い終えるころ、ちょうど場長が到着。それまででかなりヘロヘロになっていたので場長にお願いしてゼットを馬房まで連れて行ってもらう。今日の仕事終わりぃ~と思ったら足元のぬかるみで滑ってコケそうになった


それからしばらく、休憩がてら、場長とお話。新しく来た子達の話から、プロジェクトの話へ。

高崎競馬場で26年厩務員を勤めた後、廃馬になるところだった馬たちを連れて、自ら「引退競走馬のための養老牧場」ホースパラダイス群馬を立ち上げた場長。場長の周囲には、場長以上に一生懸命馬たちのお世話をしてくださる奥さんや娘さん、そして競馬を愛しサラを愛する人たちが集まっている。

プロジェクトの話を聞いて場長は、「それはいい。大賛成だ。好きなようにやってくれていいよ」と言ってくれた。

場長は、気さくで正直で、なにより懐が広い。
そんな人柄を頼って、人も馬も集まってくる。

馬だけじゃなくて犬も猫もそうだけど、命を助けようと思うとき、一番必要なのは「何も言わずに受け入れてくれる場所」だと思う。お金の話や自分の都合や今後の見通しなどの条件は後回しにして、とにかく目の前の命を助けるために、「いいよ、おいで」と言ってくれる人がいること。

条件をあれこれ吟味しているうちに、手遅れになることは本当に多い。だから何よりも先に「いいよ、おいで」と言ってくれる人、場所があるかどうかは、生死を分ける。

でもそれは、簡単なことじゃない。
うちも、「出会った子は見捨てない」という気持ちで保護し続けて、あっという間に犬猫50匹を数えてしまった。そうなれば家計はひっ迫。いまだに、夫婦は一日2食とか、おかずも何も無しでかつおぶしご飯とタマネギのお味噌汁、なんていう食事はしょっちゅうだ。

けれど、場長は、助けてくれ、と言って頼ってくる人馬を、預託料がどうとか言う前に、受け入れてくれる。牧場の馬たちは、場長あってですね、とわたしは時々言うけれど、今回改めてそう思った。プロジェクトに全面協力いただいたおかげで、これからもっとたくさんの馬たちを助けることができるようになるはずだ。


  *  *  *  *  *  *


話がひと段落したら夕方。
二桁の犬猫と赤ん坊を主人一人にお願いしてきた身としては、さすがにもう帰らなくてはまずい。主人は「思う存分いいよ」と言ってくれるけど、それに甘えて思う存分はやはりできない。

場長が途中駅まで送ってくださることになり、馬たちに別れを言って、ボチボチ帰る支度をし、車に乗り込む。

車の中では、新しく来た2頭の馬たち、メジロバーマンとメジロデニスと、彼らを助け出した元厩務員さんの話になった。

この2頭を助け出した元厩務員さんとはなんと女性で、馬が好きで競馬の世界に入り、笠松競馬場で16年勤めてこられた。実はこの方(Tさんとします)は以前にも担当していた馬を何頭か処分から救い出していて、そのうちの1頭はずっとホースパラダイス群馬に預けられている。今回、勤めていた先が財政難ということで担当馬3頭が引退となり、馬たちの命を守りぬくため、Tさん自身も厩務員を辞めて、馬たちと一緒に牧場のある群馬へ移ってこられたのだという。

だからだったのか、と納得した。

バーマンとデニスの目が「愛馬の目」をしていたのは、それこそ自分の愛馬のように、あの子達を愛し、かわいがり、職をなげうってまで馬たちの命を守ろうとした、Tさんがいたからなんだ。

さきほど場長に話したプロジェクトの話と、バーマン、デニスの話が自然とつながり出した。当面は、Tさんがなんとか、すでに預託している1頭と新しい2頭の預託料を工面する、とのことだったが、場長はそれでTさんの生活や気持ちが苦しくなることを心配していた。いくら場長のところの預託料が格安だからって、1頭6万円だって大変なのに、それを3頭分は、いくらなんでもきつすぎる。

それで、プロジェクトのほうで、新しい2頭のオーナーなりスポンサーなりを募るのはどうか、という話になった。馬たちの適性はまだ分からないけれど、いけそうならパトロールホースのトレーニングもやってみるし、他にも牧場では障害者乗馬なども取り組んでいるので、そちらの適性があればその訓練をしてみてもいい。あるいは自馬で持ちたいと言う人もいるかもしれない。

それならまず、馬たちを面倒見てきた厩務員さんに直接会ってお話して、理解を得たほうがいいですよね、とわたしが言うと、「あ、そういやぁ家がこの辺なんだわ。」と場長。ちょうど通りかかっていたあたりが、Tさんの自宅近くなのだった。

信号待ちしている間に場長がTさんに電話をし、すぐに伺うことになった。

外はもう暗くなり始めていて、今から突然伺うことになるとは思ってもいず、Tさんにとっても見知らぬ人間がいきなりわけの分からない「プロジェクト」の話を持ってきたところで、びっくりさせてしまうか不審に思われるかが関の山では…

心の準備が整わないまま、Tさんのお宅へ向かって進路変更となった。


  *  *  *  *  *  *


…今日完結させるつもりだったのに、思ったより長くなってしまったので、、、
また明日に続きます人(・ω・;) スマヌ
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