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馬上の楽園
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DATE: 2011/05/31(火)   CATEGORY: 息吹
お疲れさま、息吹
長らく更新あいてしまって、ご心配おかけしています。


実は、先月4月の中旬に、息吹が亡くなりました。

きっかけは、以前から長く患っていた左前肢の腫瘍だったのですが、最後は、獣医さんの言葉を借りれば、「内臓年齢というものがあるとして、それでいえば老衰」とのことでした。

まだ15歳だったのですが…


3月頃から、この腫瘍を気にして、なんとなく調子が優れないでいたのですが、でもこれは、季節の変わり目にはいつものことだったので、気候が安定すればまた調子も戻るだろうと思っていました。

4月になって横になることが多くなり、雨続きの4月8日の夜、飼い付けの時間なのに起き上がってきませんでした。

何度か叱咤激励して立つように促しましたが「うるさいな~寝てたいんだから放っておいてよ」とばかりに起き上がることを拒否。その晩は様子を見ることにしたのですが翌朝、同じ場所で休んでいました。

ひどくもがいたりした跡はなかったものの、さすがに一晩動かないのはおかしいので獣医さんに連絡し、それから連日、診察してもらいましたが、肢の腫瘍も今まででは一番小さくきれいな状態でしたし、他にこれといって具合の悪いところもなく、点滴と抗生剤の投与のみ、食事はいつもどおり食べていましたが、結局起き上がろうとしないまま徐々に体が弱り、2日後には完全に寝た状態になってしまいました。

そして、そのさらに2日後(起き上がらなくなってから丸4日後)の早朝に、静かに息を引き取りました。


午前中に来てくださった主治医の先生が、冷たくなった息吹の肢をさすりながら、

「せっかくこんなにきれいになってきたのに……でもいろいろ大変だったもんな……お疲れさま、だな」

と声をかけてくださいました。

3歳で繁殖入りしてから、バランスの悪い食生活に加え、毎年毎年繁殖で子馬を産まされ、腫瘍のための投薬などもたくさんしたりて、もう内臓はボロボロだっただろうと。

息吹を以前から知る別の先生も、肥満で死産や難産もあったし、大変な思いをしてきたと思う、と言っておられました。

わたしが引き取る直前の夏なども、前オーナーが放置していたせいで当の腫瘍が腐ってしまい、大量のウジがわいて、目も当てられない状態だったそうで、アンヌがおなかの中にいたとはいえやむを得ず、まる1ヶ月、毎日抗生剤を打っていたそうです。


わたしが初めて息吹と対面したときには、メロン大に真っ赤に膨れ上がり、ハエがたかって異臭を放っていた腫瘍も、毎日洗って清潔を心がけ、夏はハエ除けを塗って、栄養のある食事を取る、たったそれだけで、女性の握りこぶしほどに、本当に小さくなっていたのです。

飾り毛に隠れて見えないくらい小さかったので、以前から息吹を知るばん馬関係者さんたちには、「治った!」と勘違いされるくらいだったのです。

もう少しリハビリを頑張ったら、きっと走れるようにもなる、今まで人間のために酷使されてきた分を、これから取り戻すんだよ、これから、悠々自適な馬生を生きるんだよ、と、わたしは本当にそれしか考えていなくて、まさか息吹の寿命がこんなに短く間近に迫っていただなんて、それこそ夢にも思っていなかったです。



それでも、“老衰”のおかげか、苦しんだり痛がったりもがいたりは一切なく、最後は息吹は、すべて分かっていたかのように、本当に静かに、安らかに逝きました。

獣医さんたちとなんとか起き上がらせようとしたときは、息吹は怒って本当に抵抗して、でもそれ以外は静かに周りを眺めながら横になっていて、鼻先でアンヌが食事するのをただじっと見ていました。

ふかふかの堆肥ベッドの上だったことと、もがいたり暴れたりがなかったことで、体重1tで丸4日横になっていたにも関わらず、床ずれも傷もなく、キレイなままの息吹でした(泥だらけにはなったけど)。


自然死ということすら、めったに許されないのが今の馬たちだから、そういう意味では幸せだったかもと、思うようにしていますが、正直、なかなか気持ちの整理もつかず、ブログやツイッターに向かう気持ちにもなれず、1ヵ月半ちかくたってしまいました。そのせいで、皆さんにご心配おかけしてしまいました。ごめんなさい。

そして、息吹をもっと長生きさせてあげたかったのに、してやれず、本当に申し訳ありません。

息吹のいない景色にはだいぶ慣れてはきたものの、やっぱりまだ、息吹の写真を目にすると、頭が真っ白になってしまいます。


いろんな意味で、息吹の存在はわたしにとって大きすぎました。


心配して、メールや電話、お手紙をくださった皆さん、黙って見守っていてくださった皆さん、そして息吹のために、連日賢明に力を尽くしてくださった獣医師の先生方、本当にありがとうございました。この場を借りて、改めて、感謝申し上げます。


SN3G0816
(C)paradisacheval 4月1日のツーショット。

定期便(*^o^*)
(C)paradisacheval 調子を崩す直前までずっと、夕方の飼い付け時刻が近づくとこうして玄関までお迎えに来て、待っていてくれた息吹。




息吹、お疲れさまね。

きっと生まれて初めて、「もう頑張りたくない」って言えたんだよね。




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