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DATE: 2010/09/17(金)   CATEGORY: アンヌ
アンヌの「徳」
わざわざ説明用画像まで作っておきながら(笑)日がたってしまいましたが(^^;

もう1ヶ月くらい前のことです。

夕方になり、放牧地の西区画から、母屋の前を通り、厩舎入り口から馬房に戻った息吹親子。

…のはずだったんですが。

時々、アンヌだけ、遊び足りないようなそぶりで、馬房に入らず、厩舎の中をうろうろしてあちこちオイタしてたりすることがあるんです。

その日もそんな感じで、息吹だけが馬房に入って食事をはじめ、アンヌはまだ放牧地にいたベルやゼットに、放牧地側の仕切り越しにちょっかいだしたりしていたのですが、、、

なんと、放牧地側の仕切りの馬せん捧をくぐって、放牧地(東区画)に出てしまった~。

もう大きいからくぐれないだろうと思って、二本ある馬せん捧のうち、下の一本を外していて、そこを、うまい具合にくぐって出ていってしまいました。

…まぁ、出て行ったからって何も困ることはないのですが(笑)、アンヌ本人は「あれっ?!出ちゃった!」とひとりビックリ!

おうちに帰れない~!と焦って馬房の周りをブヒンブヒン言いながら走り出しました。

今くぐったばかりの馬せん捧をくぐりなおして戻ろうとしますが、これをやらしてしまうと「これも出入り口としてアリなのね」と、馬せん捧を無視してしまうようになるし、それが馬せん捧ならまだいいけど、もっと違う別のものまでくぐって出入りできると考えて怪我でもすると危険なので、舌鼓してたしなめ、やめさせる。

アンヌはますます「戻れないよう(泣)」とオロオロ…

息吹の馬房は放牧地側も扉が開くので、そこを開けて入れてやるってこともできるのだけど、そうすると今度は、出ちゃいけないときに出ても入れてくれる、と言うことになって、それでは規律をなくしてしまうので、やっぱりそれもダメ。


で、どうしたかというと。。。

…以降の説明を分かりやすくするために、こんな図を用意しました↓(^^ゞ

forblog100909.jpg


これは別の日に撮った写真なので、中央で走ってるアンヌは今回の話とは別(笑)

息吹&アンヌの馬房は、厩舎の中の東区画側、ここからは見えないところにあります。

放牧地の西区画は母屋のさらに奥(写真で言うと右)にあって、ここに放牧をするときは、写真の入り口「B」から厩舎の中に出入りすることにしています。

で、その日アンヌは、東区画の、息吹の馬房の前を焦って走り回っていたわけですね。

でも、アンヌは【勝手に】東区画に出てしまったのだから、馬房に戻るためにはもう一度、厩舎の入り口「B」から入り直すのが、正道。やりなおーし!ってことですね(笑)


…ということで、東区画の出口「A」からアンヌをいったんこちら側に出さなくてはいけなかったのですが。

それには、アンヌは馬房でご飯を食べている母・息吹からいったん離れて、息吹が見えないこちら側まで来て、厩舎に入りなおす…ということをしなくてはならず、まぁ無口と引き手を付けてしまえばカンタンなんですが、それではあまり意味がない気がして、

わたしは当たり前のように

「アンヌ~、そっちからは入れないよ。ついといで」

と声をかけたんです。

でも、母馬と子馬の絆って無条件に強い。同じ敷地内で距離が離れるのはかなり慣れているけれど、お互いの姿が見えなくなる状態は、母子共にすごく抵抗するものです。

だから、アンヌが付いて来れなくても仕方ない…と内心思っていたのですが。


声をかけて誘導して一回目は、途中まで付いてきたけど息吹がわが子の姿が見えなくなっていなないて、それでアンヌもそれこそ本能的に反応して戻っていってしまったんですが、

もう一度、アンヌのもとへ戻って、「大丈夫だから、ついといで」と声をかけて、二度目、

アンヌはもう一度付いてきて、そしてふたたび息吹にいなないて呼ばれたのですが、今度は、一瞬首を持ち上げて耳を向けたけれど歩みは止めず、いななき返すこともしないで、そのまま決意した顔で、わたしの後を付いてきたのです。

そして、出口「A」から出て、わたしに付いて入り口「B」から厩舎に入り、無事、息吹のいる馬房に戻りました。

東区画から出る手前で、もう息吹の姿はおろか、馬房の扉も完全に見えなくなって、自分を呼ぶ母のいななきだけが聞こえてくる。こちら側に出たらまったく離れ離れ。それなのに、引き手も付けてない状態で、疑うことなくまっすぐに、母を後にし、最後までわたしについてきたアンヌ。

これにはわたしも内心びっくりしてしまいました(>_<)

ここまでできるアンヌって何者?! …って。


生後4ヶ月ちょいの子馬が、

「母さんのそばにいたいけど、でも今は、母さんのもとに戻るには、母さんから離れないといけない」

そんな理性的な判断を、あっさりとやってのけた。。。

言い換えれば、馬としての本能を、理性でコントロールして、そして、わたしを信じて付いてきてくれた。たった4ヶ月の子馬が!

ただ無垢なのでもない。ただ賢いのでもない。それはアンヌの、馬の「徳」なのだと思った。



よく、馬が、「人間の3歳児と同じ知能」とかって言う人いるけど、そもそも「知能」で相手を計ろうとすること自体が間違いだ。

自然界において評価されるのは、知能なんかより「精神」と「徳」だ。と、わたしはよく思う。

知能はずば抜けているのに徳のない人間が世界をこんなにしてしまったことを見れば、そんなの誰にだって分かりそうなものなのに。

それに、実際のところ、3歳児とオトナの知能は大して変わらない。3歳児がオトナと違うのは、欲や計算高さがないことだ!


馬たちの精神性の高さ、そして「徳」を目の当たりにすると、本当に恐ろしくなる。
神様に正面から見つめられているようで。


アンヌもやっぱり神様のお使いなんだね。


(C)paradisacheval



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