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馬上の楽園
地上の楽園は馬の背にあり。-コーラン

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DATE: 2012/05/16(水)   CATEGORY: レスキュー
馬の命
詳細は後ほど、、、といいつつ、なかなか書けずにすみません。
先月のレスキューからもう1ヶ月が経とうとしていて、目が回りそうな毎日です。というか、何度か回りましたけど…(笑)

プロジェクトホームページのブログをご覧いただいている方はすでにご存知かと思いますが、今回は、無登録営業・経営困難から閉鎖となる乗馬クラブに残された、行き場のない馬たちのレスキューです。

それも、これまで虐待的な扱いを受けてきた馬たち。

当該乗馬クラブは無登録営業の上に、昨年からの財政難で馬たちの餌が買えなくなり、昨年末から今年初めにかけて4頭の馬たちが相次いで栄養失調や衰弱で亡くなりました。その困難をなんとか生き抜いてきた7頭のうち、今回救い出した2頭のほかに、あと4頭が、行く当てがないままクラブに残されています(1頭は飼い主が見つかったようです)。クラブのオーナーは、買い手が見つからなければ馬は処分すると言っています。

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この青鹿毛の子は今年9歳になった牡馬(去勢していない雄馬)ですが、オーナーと馬が合わず、嫌われていたため、4歳で競馬を引退して当該乗馬クラブに来て以来、4年間もの間ほぼずっと狭い馬房に閉じ込められた状態でした(運動も放牧も無し)。右前の蹄は蹄葉炎で破行しているうえ、屈腱炎まであることが判明。

数ヶ月にいっぺん外へ出されたかと思えば、狭い馬場でクラブオーナーがめちゃくちゃに追い鞭で追い回し、ビッコを引くまで追いまくったら、「休養」と称してまた何ヶ月も馬房に閉じ込め、を繰り返していたそうです。当然、乗馬としては未調教のまま。

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こちらの栗毛の子は14歳のセン馬で、前肢は両方とも蹄葉炎で破行。肥厚しているうえに、炎症で蹄壁がぱっくりと浮いてしまっているひどい蹄で文字通り痛くて満足に歩けない状態、最近5ヶ月ほどはやはり閉じ込め状態でした。

レスキュー、引き取りといっても、お金に飢え、馬を少しでも多くお金に換えようというクラブですから、実際には「買い取り」です。そしてご存知のように馬は莫大なお金がかかります。

馬代に数十万円、輸送費も一頭当たり10万円以上かかります。

この最初の2頭のレスキューは、関係者さん保護の目的と、またレスキューが上手く行くかもきわどい常態だったため、公にできず、賛同者ネットワークの中の有志の皆さんのみにカンパをお願いする形になってしまいましたが、皆さんのおかげで2頭を助け出すことができました。


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引退したサラブレッドで乗馬クラブでこの年になるまで未去勢、というのはけっこう珍しいと思います。
オーナーの扱いにさすがに腹を立てたのでしょう、この子はオーナーに何度か縫うほどの怪我を負わせているそうで、それが怖くて逆にオーナーも近づこうとしなかったようです。

わたしは、10年以上前、師匠のもとで初めて乗った馬が引退サラの牡馬で、それがとても紳士でいい子だったせいもあって牡馬には特別な想いがあり、この子に会うのもそういう意味では楽しみでした。

とはいえ、相手はやはり牡馬、近づき方を一歩間違えば、たちまちその後の関係を駄目にしかねないことにもなりえます。この子は馬の骨相学で見ても、とにかく人を見る馬、そして徳も高い代わりプライドもある馬。

ただ馬を従順に言うことを聞かせる、というのではなく、馬と本当の意味でいい関係を築くには、最初の「距離のとり方」が何より大事です。距離をとる、つまり、必要以上に近づきすぎない事。特に牡馬に対しては、相手のスペースをこちらが尊重する姿勢が大事。それが、相手の敬意を勝ち得ることにも繋がるからです。

上の写真は4月18日、我が家に到着して数時間後のものですが、初対面ではこの距離以上は近づかないのがベスト。危険だからとかそういうことではなく、近づこうと思えば近づけるけど、あえて近づかない。この「できるけど、あえてしない」というのが、馬とのかかわりにおいては実は大きな意味を持ちます。

でも、考えてみれば、わたしたち人間もそうじゃないですか?
初対面なのにやたら馴れ馴れしい人、相手のプライベートを尊重できない人は、距離のとり方に問題がある人。
距離のとり方が分からないと、表向き仲良しにはなれても、本当のいい関係は難しいです。

写真では、あえて馴れ馴れしく近づかないわたしの「敬意」を感じ取り、馬のほうもプライドと尊厳を保ちつつ、敬意を払ってそこに立っています。

この距離を、あと数センチ縮めていたら、この子との今の関係はなかったことでしょう。

3日後、4月22日の写真。。

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ご飯を食べ始めたので傍を離れようとすると、ふいに頭を上げてわたしの体に押し当て、「行かないで」と。。

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しばらくずっとこのままでした。

女性としての感情的な部分では、こういうシチュエーションではつい、顔をなでたり抱きしめたりしたい気持ちもないではないですが、ここでも「できるけど、あえてしない」。それが、とくに人から酷な扱いを受けてきた馬たちにとっては、「癒し」になります。。意外かもしれませんが、馬にかぎっては、ベタベタ撫でることが必ずしも癒しにはならないのです。

ガブリエルと改名
4年間独房に閉じ込められながらも、気高い心を失わなかったこの子は、守護天使ガブリエルにちなんで、新たに「ガブリエル」と名づけました。愛称は「ギャビィ」です(*^_^*)


こちらは栗毛くん、今年14歳、とても繊細な子ですが甘えん坊さんで、そしてとてもヤンチャな所もあります。
広い馬房で、うんと可愛がってもらっただけで、次の日からどんどん表情が変わりました。
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繊細だけどやさしく、甘え上手なこの子は、癒しの大天使ラファエルにちなんで、「ラファエル」と命名。愛称は「ラフィ」(^^)

クラブでも、そして到着時も、両前脚の蹄葉炎が痛くて痛くて、引きずるようにゆっくりと、バックして体重をかわしながらしか歩けなかったのも、環境と、食事と、削蹄で、10日後にはこんなに動けるようになりました。なんと尻っぱね&後ろ蹴りまでご披露(笑)


姿も美しい馬ですが、歩様がとてもきれいなんです。足が治って、今は沈んでいる背骨が自由放牧で持ち上がって強くなっていけば、大変よい馬場馬になれると思います。


今の世の中、乗馬クラブが、引退した競走馬の主な「生きる場所」になっているのは紛れもない事実です。そしてその現実は、国土の狭い日本では、今後も変わらないだろうと思います。

それでも、人間が、互いの傷をなめあい、馴れ合いで互いにいい顔をし、自分たちの都合や環境を優先する、その裏で、馬たちの命が次から次に犠牲になっていく、その許しがたい「現状」だけは変えていかなくてはなりません。

わたしは動物たちを助けるためなら、鬼にもなるし阿呆にもなると天に誓いましたが、それでも、わたしひとりではできることはほんのわずかです。

馬なんかどうでもいい、と思っているのならともかく、そうではなく、一頭でもなんとかしてやりたい、と思ってくださっている方がいるなら、どうぞお力を貸してください。

2頭の詳しいプロフィールは、近いうちにプロジェクトホームページのほうにもアップいたします。
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